フィッシングボートを購入したいけれど、いったいどのくらいの予算が必要なのか悩んでいませんか?
市場には数十万円の小型艇から数千万円の大型ボートまで様々な価格帯の商品が存在し、初心者にとっては何を基準に選べばよいのか分かりにくいものです。
本記事では、フィッシングボートの種類別価格帯や、値段に影響する要素を詳しく解説します。
購入時に見落としがちな維持費や税金についても触れているので、予算計画の立て方も含めて参考にしてください。
適切な知識がないまま購入を決断すると、予想外の出費や自分に合わないボート選びにつながるリスクがあります。
ぜひ最後まで読んで、賢い購入判断の材料にしてください。
フィッシングボートの値段相場とは?価格帯を解説

フィッシングボートの値段は、サイズ、仕様、性能によって大きく異なります。一般的な価格帯を見ていきましょう。
以下の価格帯を知っておくことで、自分の予算に合ったボート選びができます。
新艇の価格帯
- 小型フィッシングボート(20フィート前半/3m未満)
- オープンタイプ: 約200万円~
- トイレ付きカディタイプ: 約300万円台
- シンプルなモデル: 30〜200万円
- 中型フィッシングボート(20フィート後半~30フィート前半/3〜5m)
- キャビン付き: 約2,000万円以上
- 一般的なモデル: 200〜500万円
- 大型フィッシングボート(30フィート後半以上/5m以上)
- トローリング設備完備: 500〜2000万円以上
- ベッドルームやシャワールーム付き: 1億円を超える場合もあり
価格差が生じる主な要因は、素材や構造の違い、エンジンの出力、装備の充実度にあります。
アルミ製のシンプルなボートは比較的リーズナブルですが、FRP(繊維強化プラスチック)製の高性能モデルは高額になる傾向があります。
また、メーカーによっても価格設定に違いがあるため、同じサイズでも50〜100万円程度の価格差が生じることも珍しくありません。
ヤマハ製品の具体例
- ベイフィッシャー 20: 約290万円
- F.A.S.T.23: 約500万円~520万円
- YFR-27HMEX: 約1,700万円
- DFR-36FB: 約5,900万円~6,700万円
予算を決める際は、本体価格だけでなく、トレーラーや保管場所の費用も考慮に入れる必要があります。
小型フィッシングボートの価格と特徴を比較

小型フィッシングボートは、初心者にとって取り回しやすく、予算も抑えられるため人気があります。
小型フィッシングボートの価格帯
小型フィッシングボートの価格は、主に以下の要素で変動します:
素材 | 価格帯(万円) | 特徴 |
---|---|---|
アルミ製 | 30〜120 | 軽量で丈夫、メンテナンスが容易 |
FRP製 | 80〜200 | 乗り心地が良く、デザイン性が高い |
インフレータブル | 20〜80 | 収納性に優れ、持ち運びが容易 |
人気の小型フィッシングボートモデル
小型クラスでも、機能性に優れたモデルが多数あります。代表的なモデルとその特徴は:
- TOHATSU トーハツ MFS2.5シリーズ: 35〜50万円 コンパクトながら安定性に優れ、1〜2人での釣りに最適
- YAMAHA ヤマハ F4Bシリーズ: 45〜80万円 燃費が良く、操作性に優れたエントリーモデル
- SUZUKI スズキ DF5シリーズ: 50〜90万円 静音性が高く、メンテナンス性に優れている
小型フィッシングボートは、中古市場も活発で、新品の半額程度から購入できることもあります。ただし、中古購入の際は、エンジンの状態や船体の損傷がないか入念に確認することが重要です。
維持費も比較的抑えられるため、釣りを始めたばかりの方や、頻繁に使用しない方にとって理想的な選択肢と言えるでしょう。
中古フィッシングボートの相場と選び方

新品のフィッシングボートは高価なため、予算を抑えたい初心者には中古ボートも検討する価値があります。
中古フィッシングボートの価格相場
中古フィッシングボートの価格は、年式や使用状況によって大きく変動します。一般的な相場は以下の通りです。
- 3年以内の比較的新しいモデル: 新品価格の70〜80%
- 5年程度使用されたモデル: 新品価格の50〜60%
- 10年以上経過したモデル: 新品価格の30〜40%
ただし、人気モデルや希少なモデルは、中古でも価格が下がりにくい傾向があります。
中古フィッシングボート選びの注意点
中古ボートを選ぶ際は、以下のポイントを必ずチェックしましょう。
- エンジンの使用時間と状態
- 500時間以上使用されているエンジンは、オーバーホールが必要になる可能性が高い
- エンジン始動時の音や振動に異常がないか確認
- 船体の損傷や劣化
- 船底に亀裂や大きな擦り傷がないか
- FRP船の場合、ゲルコートの劣化状況をチェック
- 電装品や装備の動作確認
- 魚群探知機やGPSなどの電子機器が正常に動作するか
- バッテリーの状態や交換時期
中古ボート購入の最大のメリットは初期費用の節約ですが、購入後のメンテナンス費用が予想以上にかかるリスクもあります。
信頼できるディーラーや、整備記録が明確な個人からの購入をおすすめします。可能であれば、マリンメカニックなど専門家に同行してもらうことも検討しましょう。
フィッシングボートの人気ランキングと値段

フィッシングボート選びの参考になるよう、人気モデルとその価格帯をランキング形式でご紹介します。
小型フィッシングボート人気ランキング
- YAMAHA UF-23: 約180〜230万円
- コンパクトながら安定性に優れ、2〜3人での釣りに最適
- 燃費が良く、初心者でも扱いやすい設計
- TOHATSU TF-230: 約160〜200万円
- 価格と性能のバランスが良く、初心者に人気
- シンプルな構造で故障リスクが低い
- SUZUKI DF15A搭載モデル: 約140〜180万円
- 低燃費エンジンで経済的
- 軽量コンパクトながら十分なパワー
中型・大型フィッシングボート人気ランキング
- YAMAHA FR-24: 約450〜550万円
- 居住性と走行性能を両立した最強クラスのモデル
- 4〜5人での釣行も快適に楽しめる
- TOHATSU TF-295: 約400〜480万円
- 安定した走行性能と広々としたデッキスペース
- コストパフォーマンスに優れた人気モデル
- HONDA BF250搭載モデル: 約600〜700万円
- 高出力エンジンによる優れた走行性能
- 最新の電子制御システムを搭載
人気モデルは中古市場でも需要が高く、値落ちしにくい傾向があります。長期的な資産価値を考えるなら、こうした人気モデルを選ぶことも賢明です。
また、新型フィッシングボートでは、燃費性能や環境性能が向上しているため、長期的なランニングコストを考慮すると、初期投資が高くても結果的にお得になるケースもあります。
最強フィッシングボートの条件と価格帯

「最強のフィッシングボート」とは何か、その条件と価格帯について解説します。
最強フィッシングボートの条件
釣りのスタイルや使用環境によって「最強」の定義は変わりますが、一般的に以下の条件を備えたボートが高評価を得ています:
- 優れた走行安定性
- 荒天時でも安定した走行が可能
- 低速から高速まで安定したハンドリング
- 十分な積載能力と居住性
- 釣り道具や荷物を収納できる十分なスペース
- 長時間快適に過ごせるシート・キャビン設計
- 信頼性の高いエンジン
- 燃費効率が良く、十分なパワーを持つエンジン
- メンテナンス性に優れた設計
- 釣りに特化した装備
- ロッドホルダーやライブウェルなどの釣り専用装備
- 高性能な魚群探知機やGPSなどの電子機器
最強と評価されるフィッシングボートの価格帯
これらの条件を満たした「最強」と評価されるモデルの価格帯は以下の通りです:
- 中型クラス(4〜5m): 500〜800万円
- 大型クラス(5〜7m): 800〜1500万円
- プロ仕様・トーナメントモデル: 1500〜2500万円
特にバスフィッシング向けの高性能モデルは、専門的な機能が充実しているため高額になる傾向があります。
一方で、近年は技術革新により、中価格帯のモデルでも高い性能を持つ「コストパフォーマンスに優れた最強モデル」も登場しています。
例えば、YAMAHA FR-23やTOHATSU TF-250などは、400〜600万円程度で「準最強」クラスの性能を持つモデルとして評価されています。
最強モデルは維持費も高額になるため、自分の釣りスタイルや使用頻度に合わせた選択が重要です。
プレジャーボート新艇の価格と選び方

プレジャーボートとフィッシングボートの違いや、新艇の価格帯について解説します。
プレジャーボートとフィッシングボートの違い
プレジャーボートとフィッシングボートの主な違いは以下の通りです:
項目 | プレジャーボート | フィッシングボート |
---|---|---|
主な用途 | クルージング、レジャー | 釣り |
デザイン | 美観重視、居住性高め | 機能性重視、収納多め |
船体構造 | 安定性とスピード重視 | 停泊時の安定性重視 |
内装・装備 | キャビンやシート充実 | 釣り専用装備充実 |
多目的に使いたい場合は、釣りとレジャーの両方に対応したクロスオーバーモデルも人気です。
新艇プレジャーボートの価格帯
新艇のプレジャーボートの価格帯は、サイズやグレードによって大きく異なります:
- 小型クラス(3〜5m): 300〜600万円
- 中型クラス(5〜8m): 600〜1500万円
- 大型クラス(8m以上): 1500〜5000万円以上
高級ブランドのモデルになると、同じサイズでも価格が1.5〜2倍になることもあります。
新艇購入のメリットは、最新の技術や装備を搭載していることと、メーカー保証がついていることです。特に安全性能や燃費性能は年々向上しているため、長期的な視点では新艇の方がコストパフォーマンスが良いケースもあります。
ただし、新艇は購入後の値落ちが大きいため、3〜5年程度で手放す予定がある場合は、1〜2年落ちの中古艇の方が経済的かもしれません。
新艇を選ぶ際は、複数のディーラーで試乗し、操作感や乗り心地を比較することをおすすめします。
新型フィッシングボートの特徴と最新価格

最新のフィッシングボートモデルには、どのような特徴があるのでしょうか。
新型フィッシングボートの最新トレンド
2023-2025年に発売された新型モデルには、以下のような特徴が見られます:
- 環境性能の向上
- 低燃費・低排出ガスエンジンの採用
- 電動モーターとの併用システム導入
- 電子制御システムの進化
- 自動操舵システムの搭載
- スマートフォン連携機能の充実
- 軽量化と強度向上
- 炭素繊維強化プラスチックなど新素材の採用
- 軽量化による燃費向上と操作性改善
- AI技術の導入
- AI魚群探知機による高精度な魚種判別
- 自動アンカリングシステムの搭載
これらの最新技術は、釣りの効率や快適性を大きく向上させる一方で、価格にも反映されています。
新型モデルの価格相場
最新モデルの価格は従来モデルと比較して10〜20%程度高くなる傾向があります:
- 小型クラス(3m未満): 50〜250万円
- 中型クラス(3〜5m): 250〜600万円
- 大型クラス(5m以上): 600〜2500万円以上
特に注目すべき最新モデルとその特徴は:
- YAMAHA 2025年モデルFR-25: 約650〜750万円 最新の電子制御システムとAI魚群探知機を標準装備
- HONDA 次世代環境対応BFシリーズ: 約550〜700万円 大幅な低燃費化と静音性の向上を実現
- SUZUKI スマートコネクトシステム搭載モデル: 約500〜650万円 スマートフォンとの連携機能が充実
新型モデルは価格は高めですが、燃費向上によるランニングコスト削減や高い再販価値というメリットもあります。
長期的な所有を考えている場合は、多少高くても最新モデルを選ぶことが結果的には経済的である可能性も高いでしょう。
大型フィッシングボートの相場と実態

大型フィッシングボートは快適性と性能を両立した最上級のモデルです。その価格帯と特徴について解説します。
大型フィッシングボートの価格帯
大型フィッシングボート(5m以上)の価格帯は以下の通りです:
- 5〜6m クラス: 500〜1000万円
- 6〜7m クラス: 1000〜1500万円
- 7〜9m クラス: 1500〜3000万円
- 9m以上のクラス: 3000万円〜
大型になるほど、キャビンの有無や内装グレード、エンジン出力などによって価格差が大きくなります。特にツインエンジン搭載モデルは、単体エンジンモデルと比較して価格が30〜50%上昇します。
大型フィッシングボートのメリットとデメリット
大型フィッシングボートの主なメリットとデメリットは以下の通りです:
メリット:
- 広いデッキスペースで複数人での釣りが快適
- 波の高い日でも安定した走行が可能
- キャビン付きモデルなら悪天候時も快適
- 移動距離が長い場合でも疲労が少ない
デメリット:
- 初期費用が高額(本体価格に加え、大型トレーラーも必要)
- 維持費も比例して高額(保管場所、燃料代、メンテナンス)
- 操船に一定の技術と経験が必要
- 入出港や係留に制約が生じることも
大型フィッシングボートの維持費は、サイズに比例して高くなります。具体的には:
- 年間保管料: 20〜60万円(マリーナによる)
- 年間燃料費: 30〜100万円(使用頻度による)
- メンテナンス費: 10〜30万円(定期点検・メンテナンス)
- 保険料: 5〜15万円
大型フィッシングボートは、オフショア(沖合い)釣りを頻繁に楽しむ方や、長時間・長距離の釣行を計画している方に適しています。購入を検討する際は、これらの維持費も含めた総コストを考慮することが重要です。
フィッシングボートの維持費と購入時の注意点
フィッシングボートを所有する際の維持費と、購入時のチェックポイントについて解説します。
フィッシングボートの維持費内訳
フィッシングボートの維持には、以下のような費用が継続的に発生します:
費目 | 小型(3m未満) | 中型(3〜5m) | 大型(5m以上) |
---|---|---|---|
保管料 | 5〜15万円/年 | 10〜30万円/年 | 20〜60万円/年 |
燃料費 | 5〜15万円/年 | 10〜30万円/年 | 30〜100万円/年 |
保険料 | 1〜3万円/年 | 3〜8万円/年 | 5〜15万円/年 |
メンテナンス費 | 3〜8万円/年 | 5〜15万円/年 | 10〜30万円/年 |
税金・法定費用 | 1〜3万円/年 | 2〜5万円/年 | 3〜10万円/年 |
年間合計 | 15〜44万円 | 30〜88万円 | 68〜215万円 |
これらの費用は、使用頻度や保管方法(マリーナか自宅か)によって大きく変動します。
特に燃料費は、エンジンの種類や出力、航行距離によって差が出る部分です。
購入時のチェックポイント
フィッシングボートを購入する際は、以下のポイントを必ずチェックしましょう:
- 使用目的の明確化
- 釣りのスタイル(沿岸・沖合い)に適したモデルか
- 使用人数に対して十分なスペースがあるか
- 保管場所の確保
- 自宅保管かマリーナ保管か
- トレーラーの駐車場所は確保できるか
- 予算計画
- 本体価格だけでなく、初期費用全体を考慮
- 維持費を含めた年間予算の試算
- 法的要件の確認
- 船舶免許は取得済みか(必要な場合)
- 登録や検査の手続きを理解しているか
購入を急ぐと後悔するケースが多いため、最低3ヶ月程度の情報収集期間を設け、可能であれば複数のモデルで試乗することをおすすめします。
また、購入前に経験者やディーラーに相談することで、見落としがちなポイントを事前に把握できます。
よくある質問:フィッシングボートの値段について

フィッシングボートの値段に関してよくある質問に回答します。
クルーズ船の価格はいくらですか?
クルーズ船という表現は通常、大型の旅客船を指しますが、プライベートで所有できるクルーザー(キャビン付きプレジャーボート)の価格は以下の通りです:
- 小型クルーザー(7〜9m): 1,000〜3,000万円
- 中型クルーザー(10〜15m): 3,000〜1億円
- 大型クルーザー(15m以上): 1億円〜
これらは新艇の価格であり、中古市場ではこれより30〜70%安く購入できる場合もあります。維持費は大型フィッシングボートよりもさらに高額になります。
ウェーブボートの値段はいくらですか?
ウェーブボート(ジェットボート)は、プロペラではなくウォータージェット推進システムを使用するボートで、その価格帯は:
- 小型(3〜4m): 200〜400万円
- 中型(4〜5m): 400〜800万円
- 大型(5m以上): 800〜1,500万円
ウェーブボートはプロペラがないため浅瀬でも安全に航行でき、釣りとレジャーの両方に使えるという特徴があります。ただし、燃費はプロペラ型に比べて劣る傾向があります。
40フィートのクルーザーの値段は?
40フィート(約12.2m)のクルーザーは高級レジャーボートの部類に入ります。その価格帯は:
- スタンダードモデル: 5,000万〜1億円
- 高級モデル: 1億〜2億円
- 最高級モデル: 2億円以上
40フィートクラスのクルーザーには、居住設備(ベッドルーム、キッチン、バスルームなど)が充実しており、数日間の滞在も快適に過ごせます。
維持費は年間で数百万円から1,000万円以上かかることもあり、購入には十分な資金計画が必要です。中古市場では3,000万円台から入手可能な場合もあります。
まとめ:フィッシングボート選びのポイント

フィッシングボートの値段について、サイズ別・種類別に解説してきました。最後に選び方のポイントをまとめます。
フィッシングボートを選ぶ際は、以下のポイントを意識すると失敗が少なくなります:
- 使用頻度と目的を明確にする
- 月に1〜2回の使用なら、小〜中型が経済的
- 使用頻度が高い場合は、快適性重視の選択も検討
- 総所有コストを考える
- 本体価格だけでなく、5年間の維持費を含めた総額で比較
- 燃費の良いモデルは長期的には経済的
- 中古と新艇のバランス
- 予算に制約がある場合は、上位グレードの中古より、標準グレードの新艇を検討
- 中古の場合は、整備記録のあるものを優先
- メーカーサポート体制の確認
- アフターサービスの充実したメーカー・ディーラーを選択
- 部品供給体制も重要なチェックポイント
フィッシングボートは大きな買い物ですが、正しい知識を持って選べば、長期間にわたって釣りの楽しさを何倍にも広げてくれる素晴らしいパートナーとなります。
焦らず、十分な情報収集と比較検討を行った上で、自分のスタイルに最適なボートを見つけてください。そして、素晴らしいフィッシングライフをお楽しみください!